自分が続けてる開発系ブログ( https://wp-kyoto.net )が開始10年を経過したので、「なんで10年も続けることができたのか?」を振り返ってみているシリーズです。今回は記事を書く時の「型」を決めた話をしようと思います。
ブログを書くのは、意外とやることが多い
ブログを始めようとすると驚くのが、「思ってるより、やることが多くて時間がかかる」ことではないでしょうか。パッと思いつく範囲でも、6〜7つの作業が出てきました。
- 企画を立てる
- 情報を仕入れる
- 仕入れた情報の整理をする
- 記事の構成をつくる
- 本文をつくる
- 画像やレイアウトなどの調整をする
- 公開する
個人ブログや業務の合間に書くブログなどでは、これらの作業を完了させるための時間の確保に苦労します。「書きたい気持ちはあるけど、時間がね・・・」と思ったことのある方や、言われたことのある方は少なくないのではないかと思います。
時間があればできるということは、「時間ができたらやればいい」となるかもしれません。しかし開発系ブログでは、時間がかかると情報が陳腐化したり、そもそも忘れてしまって、書けなくなることが往々にしてあります。そのため、開発系ブログを書きたい・書いてほしい場合には、「今の時間の中で記事が書ける仕組み」を考える必要があります。
続けるために、やることを減らそう
書くために使える時間に限りがある以上、「その時間でできること」を考える必要があります。ここでは、「書く・書いてほしい記事のボリュームを減らす」視点について紹介します。最近ではLLMを利用して作成時間を減らすことも可能ですが、それについてはまた別の記事で触れさせてください。
自分が開発系ブログをはじめたい人にお勧めしているのは、「自分用の覚書か、半年後の自分に向けた報告書を作る」ことです。
覚書や報告書であれば、企画を立てるステップを省略できます。なぜなら今直面している課題や挑戦を、半年後の自分に伝えるという目的がすでにあるので、それに従って書けば良いからです。また、書くフォーマットを決めてしまうことで、記事の構成や触れる内容についてもある程度絞り込むことができます。
覚書・報告書として書く時のフォーマットの例
例えば次のような項目を書いてみましょう。
- 概要
- やりたかったこと
- 試したこと
- 起きたこと
- 感想
- 参考にした記事のURL
小見出しについても、まずは項目名をそのまま使うだけで構いません。まずは上に挙げた例の項目を埋めることだけに専念しましょう。それぞれの項目・セクションにコマンドやコードと、その実行ログ・エラーログをメモします。そしてそこに説明文や感じたことなどをすこし追加してみます。これで記事が完成しました。
ブログではなく、自分用メモからでも大丈夫
「NotionとかZennのスクラップにメモするだけで良いのでは?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。場合によっては、公開ブログには書きにくいネタしかないという方もいらっしゃること思います。そんな場合は、NotionやQiita Teamsなどに自分用のメモとして個人のアカウントに記録するところから始めるのも有効です。まずはメモを残す習慣を作ることが大切で、ブログを書きたい・書かないといけないタイミングがきたら、そこではじめてメモを元に記事を書けばよいのです。
階段は一段ずつ登ろう
シンプルな型を使うことで、記事を書くための手順を減らすことができます。記事として素っ気なさを感じるかもしれませんが、まずは「0→1の挑戦を成功させる」ことが重要です。素っ気なさに我慢ができなくなった時に、はじめて次のステップに進みましょう。
習慣ができたら、起承転結を意識しよう
もうワンストップ先に進みたい場合は、起承転結を意識してみることをお勧めします。
紹介したいコードや経験が起承転結の転にあたります。そして転として紹介するには、転がる前の状況を起承で書く必要が出てくきます。ここで過去の経験や困ったこと、または最近知ったか目にした話題について触れると良いだ形になるでしょう
まずはアウトプットを習慣に
千里の道も一歩からとも言います。やらないといけないことをできるだけ絞って、少しずつ、しんどくない形で前に進めていきましょう。