「その技術記事で学びたいこと」は「手順」なのか「知識」なのか

最近一番「あー・・・確かに」となったフィードバックが、「『どうやるか』はすごく丁寧に書いてあるけど、『なぜそれをやるか』と『それはなんなのか』の説明がもうちょっと欲しいね」というものでした。

なんとなく、「検索すると、岡本さんの記事がすぐ出てくる」と言われる割にそこまでシェアやPVが伸びている感じや、何かしらの想起を取れている感じがなかったのは、この辺が原因だったのかなという気がしたので、ちょっと整理も兼ねて記事にしてみています。

技術ブログの書き始めが、「自分に向けて」だった

たまたまというか、前回書いた記事がそのまま「なぜそんな執筆スタイルになったのか」の答えになっています。

https://blogs.wp-kyoto.net/archives/930/

「自分に向けて」書いているから、「そもそもWhyやWhatが不要だった」んでしょう。その辺りを知っている状態で「で、どうやるんだっけ?」を目的としている人が、読者として想定されていたということです。

「数」か「質」か

絶対解のない問いの一つがこの「数か質どっちをとる?」だと思っています。

ただ、技術記事に関しては、「まずはとにかく覚えたコード・実装・アーキテクチャを書け」派なので「質より数からはじめるのが良い」だと思っています。「あれ、書いた量にしては、反応やPVがそこまでだなぁ・・・」と思い始めてから、質について考えればよいでしょう。それくらい、「覚えたことをアウトプットすること」の学習効果は大きいと思います。なんかそういう研究資料とかがある気はしますが、「非技術系記事を書く習慣をつけること」を今は目的にしているため、割愛します。

数から質に転換する際は、「なぜ?」と「これはなに?」を意識すると良いかもしれない

今まさに「数から質」に作成する技術記事や資料を転換させはじめたところです。もともと「今年は質を重視しよう」とは言われていたのですが、「何をもって質を意識した」と言えばいいのかは、これまでイマイチ言語化できてませんでした。なので「とにかく1記事に紹介するボリュームが多い記事」や「開発ワークショップとして使える資料」作成などに取り組んでいました。

ただ、冒頭にあった上司からのフィードバックを踏まえると、そこじゃなかったのかなという気がしています。書いている記事の想定読者を「なぜやるの?そもそもこれは何?」を「知った状態・知らない状態」どちらにおくかだったのかもしれません。

AI ( LLM )を壁打ちにしたい

「なるほど。これからは意識して書きます!」と言うのは簡単です。が、数年続けた「書き癖」を直すのは多分かなり難しいだろうなと思っています。とはいえレビューで毎回同じような指摘をさせるのも、指摘されるのも双方楽しくないので、やはりレビュー前の予防策をもうけたいところです。

となると今のところ可能性が高いのは、「LLMを使って評価する or 事前のプランニングを行う」あたりかもしれません。

例えば、「作成する記事の企画テンプレート」のようなものをテキストで用意して、「このテンプレートを、次の条件を満たす形で埋めなさい。必要な情報が不足している場合は、質問を行います」のようなプロンプトを作るのも一つです。

もっとも、そのテンプレートをどう作るのか、誰が作るのか、実用に値するのかなどはこれから探らないといけませんが・・・

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