9/13に盛岡で開催された「東北IT物産展 in 岩手 2025」にスピーカーとして参加してきました。登壇者としての参加レポートは会社のブログで書くかと思いますので、一旦参加者としての振り返りをざっと書いてみました。
初岩手、 初 IT 物産展
今まで本州最北端は新潟 ~ 会津若松 ~ 仙台のラインでした。岩手県・盛岡市・花巻空港すべて初訪問ということもあり、イベントだけでなく、遠征先としても個人的にかなり楽しみにしつつの登壇でした。

生成 AI 導入における、「引き継ぎ」問題
開幕のセッションは AWS x 生成 AI といえばこの人!なみのるんさんによる「”まだ間に合う!AWSでAIエージェント構築に入門しよう”」にさんかしました。生成 AI の基本やユースケース、AWSでどのように実装するかという話が幅広くありましたが、個人的に「あー・・・」と思ったのはBedrock Agents or AgentCore の使い分けについてでした。
業務でちょっとした AI エージェントを作ってみてるところなのですが、ノーコード・非開発者が運用・カスタマイズするかもしれないという想定で Bedrock Agents をテスト・検証するステップを完全に省いていました。「Strands Agents SDK と AgentCore を使えば簡単にできるよねー」という感覚ですね。ただ、ヘルプデスクチーム向けに作っているエージェントなのに、Python / Strands Agents SDKなどの知識が必須のツールを開発するのは本当に最適なのか?という視点が抜け落ちていることを、このセッションと質疑応答の時間で気付かされた気がします。
HubSpotのエージェントも並行して調査中なので、その辺りも含めてユーザーそして社内ワークフローそれぞれにとって最適なエージェントはだれ? or どれ?なのかを見直したいなと思います。
How / What じゃなくて Will
もうひとつ印象に残っているのが、株式会社雨風太陽の高橋さんによる「都市と地方をかきまぜる」というセッションです。 テック系イベントでの登壇機会が多い身としてかなり衝撃的だったのが、 40分間スライドなしで講演されたということでした。それだけ話慣れているトピック・ずっと考え続けられているトピックということなのだろうなと思うのですが、スライドがなくても話に引き込まれ、出てきたキーワードを手元のPCでとにかく検索してタブに残しておくということをやっていた時間でした。
いろんな話や、しらない政策・制度などを知ることができたという気づきもありますが、個人的に「あー・・・」となったのは、「Willを持って行動していますか?」という問いかけだった気がします。技術トレンドやツールを追いかけていると、どうしても「ハンマーを手にすると、全てのものが釘に見える」という例え話にあるような落とし穴に陥りがちです。そこに対してブレないように、本質を見失わないようになるには、「結局何がしたいの?どうなりたいの?」というのを考える・自省する時間を設けないといけないかなと感じました。
使いこなせていないソラカメとも向き合えた
あとはソラコム UG のワークショップにも初参加してきました。ソラカメとSORACOM FLUXを使ったワークショップは初めてでしたが、かなりスムーズに完走でき、「家でやるなら、こんな感じですかねー」というディスカッションなどもできました。

余談: カンファレンス翌日のモーニングが良すぎる
懇親会にて教えてもらった人気のカフェでモーニングをしていました。その中で感じたのは、イベントや懇親会・二次会でインプットしてお腹いっぱいになっている状態でやるモーニングが最高ということです。

自分の限界に迫る・超えるレベルのインプットをした翌朝、ゆったりとくつろげるスペースで30 – 60分ゆっくり時間を過ごすことで、「そういえば昨日のあの話って・・・」と気づきや振り返りになる時間が作れました。
元々カフェを巡ったり美味しいコーヒーを探すのが好きなタイプなので、カンファレンスに参加する際にモーニング散策を取り入れていきたいなと感じました。